Hospital pharmacy
薬剤科
Hospital pharmacy
薬剤科
薬剤科理念
Philosophy
病院理念に基づき、安全かつ適正な薬物療法を確保し、良質な医療の提供に貢献する。
薬剤科長の挨拶
Greetings from the director
安全かつ適正な薬物療法を確保し、
共立のチーム医療に大きく貢献しています
薬剤科では、安全かつ適正な薬物療法を提供できるように薬剤師としての資質向上に努め、医療チームの一員として各種委員会やカンファレンスに積極的に参加し、薬剤師としての専門性を発揮しています。病棟や外来での服薬指導を通して「見える薬剤師」を目指し、患者様が安心してお薬を服用していただけるよう、きめ細かい説明を心がけています。
当院には妊娠・授乳期の薬物療法についてご心配される患者様が多く来院しています。妊娠・授乳期における薬物療法に関する薬学的知識や倫理観に基づき、患者様一人ひとりに合わせた薬物療法をご提案させていただきます。また、院外でも積極的に活動し、千葉県病院薬剤師会での活動や学会発表を通して薬学的知識の向上に努めています。
薬剤科基本方針
Policy
- チーム医療の一員として薬剤師の専門性を発揮します。
- 「インフォームドチョイス」を原則とし、患者様と共に考え、患者様が納得できる薬物療法を選択できるよう支援します。
- 適正な医薬品管理を行い、病院経営に貢献します。
○ 資格認定 2020年1月現在
日本病院薬剤師会 | 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師 | 1名 |
業務紹介
Work introduction
薬剤管理指導業務/病棟業務
毎日、各病棟の薬剤師が病室に赴き、ベッドサイドで入院患者様への処方薬の服薬指導を行っています。患者様ご自身やご家族様に、処方された薬剤の薬効や服用方法、副作用等、薬物治療について理解していただき、患者様一人ひとりに合わせて与薬方法、指導方法の工夫をしています。また、他院で投薬された薬を持参された場合は、薬剤部で内容を調べてから担当医の判断のもとで服用していただいています。当院ではPBPM(プロトコールに基づく薬物治療管理)を導入し、医師の業務負担軽減に貢献しています。さらに、他の医療スタッフ等と情報を共有し、効果的で安全な薬物治療が推進できるように努めています。
妊娠・授乳期の薬物療法のご提案
多くの妊婦さん、授乳婦さんが薬を服用することに躊躇し、不安を感じていることと思います。当院では薬剤師が最新の情報を基に安全性の評価を行い、不安を取り除けるよう外来や病棟でわかりやすく説明しています。当院を受診されている方には、他院で処方されている薬についても安全性を評価し、関連の医師と連携して個々の患者様に合わせた薬物療法をご提案しています。
注射調剤
オーダリングシステムにより処方箋が出力され、まず、処方箋監査(薬剤の重複、溶解液、配合変化、用法・用量など)を行います。その際、疑問点があれば処方医に問い合わせをしています。個人ごとにセットした後、病棟に払い出します。
一般調剤
オーダリングシステムにより出力される処方箋に基づいて、入院患者様、外来患者様へのお薬の調剤を行っています。まず、処方箋監査(薬剤の重複、飲み合わせの悪い薬剤、薬剤の投与量、妊娠・授乳期の安全性の評価)を行い、疑問点があれば処方医に問い合わせを行います。内容を確認した後、錠剤の取り揃え、散薬・水薬の秤量、軟膏の混合等を行います。
外来での活動
ピルや月経移動、緊急避妊薬について院内の薬剤師が服薬指導を行っています。妊娠糖尿病の患者様には、血糖測定やインスリン指導を実施しています。また、入院前の患者様を対象に副作用歴や合併症がある方には薬剤師が入院前面談を行い、安全で適切な薬物療法をご提案しています。
院外活動
当院の薬剤科では院外活動を支援しており、主に千葉県病院薬剤師会、専門薬剤師育成委員会、妊婦授乳婦専門小委員会で活動を行っております。学会活動では、日本病院薬剤師会関東ブロック学術大会や日本医薬品安全性学会、日本薬剤師会学術大会でのシンポジストを担当したり、各種学会での発表、千葉県をはじめ近隣都道府県や大学での講演も務めたさせていただいております。妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師として活動の場を徐々に拡げ、他院の薬剤師とも積極的に交流し、情報交換をしています。
医薬品情報管理
電子カルテ、薬剤部内の調剤システム、薬剤情報システムなどの医薬品に関するコンピューターの管理を行っています。これらのシステムは全て連動しており、薬剤部内で効率的に調剤業務を行うだけでなく、全電子カルテ端末からも医薬品情報を得ることが出来るようになっています。医薬品の情報の変更時には、随時、各システムのマスタ登録および変更を行い、常に新しい情報を発信しています。
医薬品管理
院内で使用している医薬品の購入と品質管理、そして院内各部署への供給を行っています。毎日の医薬品の出入庫情報は、在庫管理コンピューターで管理を行い、その情報をもとに医薬品を購入します。使用状況に応じて、院内在庫数や採用医薬品を見直し、病院経営に貢献しています。
“お薬について”についてよくある質問
- 妊娠中、気づかずに薬を服用していました。赤ちゃんに影響はありませんか?
- 妊娠中に服用しても、すべてのお薬が赤ちゃんに影響があるわけではありません。危険度は薬によりさまざまです。赤ちゃんへの影響は服用した時期や服用量などによっても異なります。自己判断で服用を中止するのではなく、ご心配な方は当院産婦人科もしくは薬剤科までご相談ください。
- サプリメントの妊娠への影響は?
- サプリメントのうち、ビタミンA のように過剰に服用すると赤ちゃんに影響が出るものがあります。サプリメントに頼り過ぎるのではなく、バランスを考えた食事を心がけてください。一方で葉酸は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減少させることがわかっていますので、妊娠の1ヵ月以上前から服用していただきたいサプリメントです。
- 授乳中にお薬を飲んではいけないの?
- 一部のお薬を除いて授乳中も服用することができます。ほとんどのお薬は母乳中に移行することが知られていますが、母乳移行したお薬はわずかで、赤ちゃんへ影響を及ぼす可能性は低いことが多いです。お薬の種類によって赤ちゃんへの影響の程度が異なりますので、ご心配な方は当院産婦人科、小児科もしくは薬剤科までご相談ください。
- ピルを飲み忘れてしまいました。どのように対処したらよろしいでしょうか?
- 1錠の服用忘れの場合は気づいた時点で飲み忘れた分をなるべく早めに服用し、残りの錠剤は予定通りに服用してください。2錠以上の服用忘れの場合は服用時期によって対処方法が異なりますので、産婦人科もしくは薬剤科までご相談ください。